オー・メドック・ジスクール 2016

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購入価格:2750円 味:B コスパ:B

 

 シャトー・ジスクールの廉価版(事実上のサードワイン)。普通廉価品だとファーストワインとラベルが全然違うものも多いですが、これはファーストに雰囲気が似ててかっこいいです。ラベルだけなら5000円って言っても分からないんじゃないでしょうか。

 開けてすぐ飲んだ1日目では、バランスが良いこじんまりとした味といった感じでしたが、1日置いた2日目になるとしっかり酸味が主張するようになりました。ボディはボトルにも書いてありましたがミディアムで、全体的にさっぱりとしています。甘みと酸味、すこしピリピリとしたスパイシーさがありますが、どれも突出した感じはありません。渋みもあまりなく割とドライで、パッと味がしてすっと消えるような感じがします。アルコール感がなくて飲みやすく、あまり引きずらない味なのでどんどん飲めてしまいます。気づいたらひと瓶軽く空けられてしまいそうな雰囲気です。

 あんまり味が濃くはないので、ワインだからと張り切って味の濃い料理と合わせてしまうと負けそうな気がします。

 コスパは良いと思うんですが、この前のムートン・カデと比較して1000円上乗せ分の味がするかと言われると微妙です。こちらの方が雑味がなくてクリーンな気はするのですが、気がするだけな気がします。1000円はまあラベルのデザイン代でしょうか。これが2000円以下で買えたら文句ないコスパなんですが…。

 美味しいのは間違いないので、シャトー・ジスクールの宣伝役としては十分役割を果たしているのではないでしょうか。ちょっと良いことがあって良いワインを買おうという時に、「じゃあこの前飲んだのが割とよかったからシャトー・ジスクールにしてみようかな」となる人はそこそこ居そうな気がします。ただ、シャトー・ジスクールはこれの3倍はするわけで…。果たしてこれの3倍美味しいのかとなると、まあ飲んでみないことには分からないんでしょうが、せいぜい1.5倍くらいなんじゃないかな…なんて思います。