ドメーヌ・ド・リル・マルゴー 2011

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価格:3700円 評価:B(リピートするかは微妙)

 味:いちご、ぶどうジュース、ピンクグレープフルーツ、ビターチョコ

(ワインはまったくの素人なのでテイスティングはいい加減です)

 

 最近書くのをサボっていたら飲んでから1か月以上経ってしまいました。

 ちょっと良いワインを買ってみたいと思い、目白田中屋さんで購入しました。最初は5000円以上出してしまおうかとも思っていたんですが、いざお店で値札を目にすると盛大にビビりまくり、結局3000円台のこれをチョイスすることとなりました。

 フランス語で「マルゴー島のドメーヌ」という意味の名前ですが、そのマルゴー島であるがゆえにたかだか川を挟んだだけでAOCマルゴーを名乗れず、AOCボルドー・シュペリュールであるというなんともお気の毒なワイン。それでも昔はかのシャトー・マルゴーが所有してたこともある…なんてエピソードを田中屋さんで教えていただいて、なんか面白いなーなんて思ったのも決め手でした。

 肝心の味ですが、正直素人にはなかなか難しいワインでした(笑)。ボディは結構重めでちょっとミステリアスな感じがあるというか、あんまりお気楽な感じはしません。とはいえまだまだ4000円以下のワイン、特筆するほどの複雑さや重厚さがあるかと言われるとそこは微妙です。飲みにくいとかまずいとかそういうことはないので十分に値段に見合っているとは思います。テーブルワイン以上グラン・ヴァン未満というか、ある程度ワインを飲み慣れて財力もある方が気軽にテーブルワインとして飲む分には非常にいいワインなんじゃないかと思いました。

 さらに付け加えると、結構グラスに注いでからの変化が大きいような気がしました。注ぎたては「あれ?」と思うほどピンとこなかったんですが、1時間位置いておき、温度も常温位になってくるとそこそこ味が開いてきたというか。やっぱりワインって難しいなって思いました。ただ、本当においしいワインならたぶん口に含んだ瞬間にすぐわかると思うので、まあその程度のワインだったのかなあと。一度はこれだ!っていうワイン飲んでみたいです。

 

 ちなみにこのワイン、その後近所のドン・キホーテで2000円で売っているのを見つけてしまうという。まあドンキで売ってたのは2016年のものだったのでまったく同じではないのですが…。2000円でこの味だったら結構コスパは良いと思うのでまた買ってみたいです。

ES9038Q2M基板 その2 製作・試聴編

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完成写真。手持ちのケーブルが20cmでちょっと汚いのが不満。

 タカチのYM-150に入れてみました。緑の基盤はDIYINHKのXMOS 384kHz USB-I2Sです。ちょうどピッタリなサイズに収まりました。

 ケース穴あけしてちょっと配線するだけで完成(と思っていた)なので製作と言っても特段難しいことは無いのですが、端子が基板に付いているので位置をちゃんと合わせて穴あけしないといけないのが面倒と言えば面倒でした。

 ということでAmazonでデジタルノギスを調達し、ちまちま測ってCADで位置決め。

 

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CADで書いた図。DCジャックが丸じゃ入らないことに後で穴開けるときに気づきます…。

印刷してケースに貼り付けて穴開けしました。

 

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そして一通り穴を開けた後、いざ基板を合わせてみたら案の定問題発生。

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光端子が干渉してこれではRCAが刺さりません。今更角穴を開けるのは面倒だったのと、光端子を使うつもりはさらさらないので…、

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撤去しました(笑)

これでケースに入ると思ったら、今度はDCジャックが角穴じゃないと入らず、結局もう1つ角穴を開けることに。とりあえずなんとか基板は入れられました。 

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穴開け完了の図。意味不明な穴が1つ開いてるのは見なかったことに…。

 後はDIYINHKのDDC基板と接続すれば完成ですが、ここでさらに問題が。

DACのI2S端子は5Vなのに対し、DDCは3.3Vなのでそのままでは接続できません。さてどうしたものかと色々調べていたら、

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 DAC内の3.3Vレギュレータ(AMS1117-3.3)のTAB(赤い丸)がGNDではなく3.3Vであることが判明。なのでここから電源を引き出すことにしました。いやあ助かりました。

 あとは入力切替用のスイッチとLEDを取り付けて、最初の写真のように完成しました。

 とりあえずオペアンプ交換等もせずに、真空管アンプ(6DJ8全段差動ミニワッター)に繋いでそのまま聞いてみました。ノイズはアンプのボリュームを最大付近にするとヘッドホンなら若干聞こえる程度で、普通に音楽聴く分にはまず気になりません。音の方はなるほど解像度の高さは感じます。しかし、そこはやはりNE5532だからなのかちょっと窮屈で、明らかに足を引っ張っている感じがしました。

 そこで、とりあえず手持ちのLME49990デュアルに交換。これが化けました。久々に音聞いてびっくりするレベルでした。ゾクッとするほどの解像度の高さ。一瞬立体音響かと思うような空間表現。最近はこんな音がスタンダードなのかと、中々にショックでした。

 DAC基板5000円、ケース1000円、オペアンプが1000円。USB-DDCを付けると1万超えますが、いずれにしても1万そこそこでこの音は凄いですね。レギュレータ交換したり、コンデンサ増量したり、オペアンプもOPA827を買ってあったりと本当はもっと改造してやろうかと思ったんですが、現状不満がないのでやる気がなくなってきました。

 モバイル版のQ2Mでこの音なら、ES9088PROならどんな音なんだ…と思わなくはないですが、3万円以上かけてこれ以上を追い求める必要はない気がしてきました。(よほどお金に余裕があるなら別ですが…。)

 Q2Mの時点でヘッドホンではもう限界だと思います。使ってるヘッドホンはDT1990proで解像度は最高クラスだと思ってるんですが、それでもヘッドホンがDACの情報量に追いついていない気がします。これ以上DACにこだわるならHD800Sとか、STAXとかそのクラス持ってくるか、あとはもうスピーカーですね。だったらアンプとスピーカーにこだわった方がよっぽど費用対効果は高いような気がします。

 

【追記】オペアンプをOPA827に変更しました。LME49990でもかなりのものでしたが更に良くなりました。解像度はそのままに音がより厚くなり空間も広がりました。ヘッドホンでマーラーの8番がごちゃごちゃにならず聴けて感動です。

ES9038Q2M基板 その1 購入編

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 最近お酒の話しかしてないので、久々にオーディオを自作した話です。

 Amazonで購入したES9038Q2M基板。3週間くらい待てば3900円というのもありましたが、待ちきれず5000円で購入。Amazonに限らずAliexpress等いろんなところで見かけます。

 DACは今まで

  • PCM2704
  • PCM1794
  • AK4490
  • AD1955(非自作。Yulong D100)

を聴いてきましたが、AK4490ですらもう7年前のDAC。せっかくなら最新世代のDACを聴いてみたいのと、ESSのDACも気になるところなので、中華製に若干の怪しさを抱きながらも購入してしまいました。

 届いた基板はぱっと見しっかりしてますが、そこはやはり中華製。

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 …端子が溶けてます。あと同軸端子がぐらつきます。

 というわけでやっぱり不安を覚えたわけですが、肝心の音はどうなんでしょうか。製作編へ続く。

 

クラガンモア 12年

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 そのうち感想書く…と引き延ばしていたらついに飲みきってしまったので、味を忘れないうちに書きます。これは文句なしに美味かった…。

 

価格:4000円弱 評価:A(間違いなくリピートする)

香り:りんご、クッキー(ビスケット)、麦(パン)
味:タンニンの渋み、紅茶感。やや遅れてりんご、ドライフルーツ、蜂蜜(多分)、麦、穀物感。後の方で果物の皮のような苦み。

 

 香り、味の最初から最後までどこにも嫌らしさのない、どこまでも落ち着いた美酒。決して重くはないものの軽すぎることもなく。フルーティだなあと思うものの、果物のフレッシュさというよりかはドライフルーツのようなさりげない香りと甘み。若干の渋みと苦みが甘ったるくなるのを防いでいて全体としてバランスが取れている。

 

 確か3000円台だったと思うんですが、これが3000円台っていうのは凄いですね。個人的にはバランタイン17年も目じゃないです。グレンリベット12年ファーストフィルと並んで、個人的5000円以下クラスの2トップと言えます。(でもファーストフィルはどこでも買えるわけじゃないので、実質クラガンモアがトップ)

 かつてのグレンリベット12年無き今、私的「ウイスキー知らない人に薦めるウイスキーランキング」と、「18年物を買いたいウイスキーランキング」の見事トップとなりました。が、12年より上は限定品しかないようで…非常に残念です。

 

コンテ・ディ・ザノーネ バルバレスコ 2016

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価格:2000円弱 評価:C+(飲めなくはないけど…)

 

 あっさり2本目を買っているバカです。記事は連続で書いてますが一応前からは2週間程度空いております。

 前回がフランスだったので、今度はイタリアです。「イタリアはバローロバルバレスコなんやな!」という素人の安直極まりない考えで再度2000円チャレンジをしてきました。

 結果としてはそこそこ以上まあまあ以下でしょうか。前回と比較すると若いからか明らかにトゲを感じます。そしてかなり苦い。そこまで嫌ではないんですが、ちょっと安い赤ワインぽいというか、嫌味な感じがちょっとあります。

 もう数年置いて丸くなったら美味しいのかな、ワインって難しいなと感じた一本でした。

 

…と言うのがワイン単体の評価ですが、同じイタリアのペコリーノ・ロマーノチーズと合わせたらかなり化けました。チーズの塩気とミルキーさがいい感じにワインのトゲを消してくれて大変すばらしいマリアージュでした。同じ国で合わせるとはずさないようです。

ムーラン・ド・シトラン 2010 +おまけ

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 価格:2000円強 評価:B-(美味しいけどリピートするかは微妙)

 

 ワインは沼なので買わないと勝手に誓っていたものの、リアルが一区切りついたのもあってあっさりと誓いを破ってしまいました。

 そこまで高くないものでまずはお試ししようと予算2000円(税抜き)でチャレンジ。フルボディの赤ワインがいいということだけは何となく決めていて、そうするとまあフランスでボルドーで、ボルドーだと2010年がいいらしい、10年くらい経ってた方がある程度飲みやすくなってるだろうし…、という感じで素人なりに調べ考えてからいざ近所のやまやへ。

 とはいえ、2000円以内のお手頃なもので10年も経っているものはまずありませんでした。仕方ないから2015年とかのでいいかと思いかけたその時に、唯一2010年だったこれを発見。即レジへと持っていきました。

 全くの素人なので「こんなフレーバーが…」的なことは書けませんが、とりあえず大変飲みやすかったです。ボディは重くて、スパイシーかつ味は結構渋いんですが、アルコール感があまりせずトゲがないというのが大変好印象でした。ウイスキーもそうですが、やっぱりある程度作ってから時間を置くというのは大切なんだなーなんて思いました。

 ただ、トゲがないというのは裏を返せば没個性的ということでもあります。感動するほどおいしいということはないし、これでなきゃいけないということもない。あくまで2000円。それ以上でも、それ以下でもない。でもきちんとそれ(値段)以下じゃないということを評価すべきなワインという感じです。レストランとかでグラスで1000円くらいしても、まあこれならいいかなというくらいではあります。

 リピートするかは微妙です。まあ常に新しいものを買いたい派なのであんまりリピートをしない人間ではあるのですが。上にファーストワインのシャトーシトランというのもあるみたいですが、倍の金額出してそっちを買ってみたいかと言われると…うーん(笑)

 

 以下はおまけです。ワインと合わせるのでチーズも買ったんですが、正直ワインよりこっちの方が美味しかった件について。

 

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 フロマージュ ダフィノア エクセレンス 

価格:1200円位 @成城石井

 

これは大変美味しゅうございました。まず味が濃い。しっかり牛乳感を感じます。その割に癖がない。白カビだし多少癖あってもいいかなくらいの気持ちで買ったんですがとても食べやすかったです。ワインとの相性も最高でした。

 

たまにはワインもいいなあと思ったものの、やっぱり沼は怖いので近寄らないでおくべきか。果たして。

真空管アンプの健康診断

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愛用の「6DJ8全段差動ミニワッター2017」。寒くなってきたので久々に調整です。

テスター当てたら40mVもDCオフセットが出ていてびっくり。全く持って本来の性能が出せていなかったようです。調整後は「こんなに音良かったっけ?」というほどに元気な音になりました。最近イマイチだったので新しいアンプ作ろうかと部品買いこんでたんですが…大変申し訳ありませんでした。(でも新しいのもそのうち作ります)

だいぶ前にそれまで使っていた東京光音 2CP601が壊れ(特定のボリューム位置で音が出なくなる)、仕方なくソース側を電子ボリューム化して一度はアンプのボリュームは取っ払ったものの、最近ソース側を変えてしまったのでまたボリュームが必要になる…という、書いてるだけでも面倒な事態になっていました。

2CP601は音は良いものの、高くてなおかつはんだ付けしにくい、というこれまた面倒なボリューム。一度壊したのもあり買うのはためらいました。かといって、手持ちのアルプスRK27だと明らかに音がぼける…。ということで白羽の矢が立ったのが、2CP601以上と一部では言われているLinkman R1610G でした。

 

が、しかし。このボリュームにはとことん苦しめられました。

 交換してみたら、なぜか片方のチャンネルの音量が変わらないという。配線は合っていたのとテスターで測っても抵抗値が変わらないので、はんだごて当てすぎでもしたのかと思い、一応買ってあった予備と交換しました。

が、交換してもまた同じ症状が。

 再度テスターで調べると、ケースに取り付けたときだけ値が変わらない謎の状況。

3つ買ってあったので再再度交換したところ、その時は普通に使えたものの1週間もすると今度は片方からしか音が出なくなりました。外からの力に大分弱いようで、シャフトに少し力を加えただけで音が出たり出なかったりします。

というわけで、今日が4回目の正直。今のところ何の問題もなく使えているので、ようやく一安心です。

4つ目でも2CP601よりはるかに安く済んでいるんですが、これだけトラブルが多いと積極的には使い難い…。音はRK27より格段に良くて、心配したギャングエラーも特段気にならず。何より恐ろしく安いので、できれば使っていきたい部品ではあるんですが…うーむ。